猫背で免疫力は下がる?理学療法士が教える「姿勢と慢性炎症」の意外な関係

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「猫背くらいで体調は変わらないでしょ?」

そう思う方は多いと思います。
しかし、15年目理学療法士である僕の視点からお伝えすると、現在の研究では、猫背や姿勢不良が“間接的に”免疫機能へ影響する可能性が明確に示されています。

だすく

個人的にこれを聞いた時のショックはめっちゃ大きかったです!

重要なのはここです。

猫背そのものが直接ウィルスのように免疫を壊すわけではありません。
ですが、

  • 慢性炎症の持続
  • 自律神経バランスの乱れ
  • 呼吸機能(横隔膜)の低下
  • ストレスホルモン(コルチゾール)の増加

といった経路を介して、免疫環境を圧倒的に不利な方向へ導いてしまうのです。

僕は理学療法士として、整形外科や訪問リハビリの現場で地域トップクラスの症例数を担当してきました。
日々の臨床で痛感するのは、「姿勢が安定している人ほど、自律神経が整い、体調も安定しやすい」という事実です。

今回は、科学的なエビデンスと、僕自身が脂肪肝を克服した際の実測データを交えながら、姿勢と免疫の深い関係を整理します。

目次

理想の姿勢と「猫背」の定義

まずは、医学的に見て「良い姿勢」とは何かを確認しましょう。
横から見たとき、以下の5点が一直線に並ぶのが理想(ランドマーク)です。

  1. 耳垂(耳たぶ)
  2. 肩峰(肩の先端)
  3. 大転子(股関節横の骨)
  4. 膝関節前部(膝のお皿の後ろ側)
  5. 外くるぶし前方

いわゆる「猫背」とは、頭が前に突き出し(頭部前方位)、背中の丸まり(胸椎後弯)が強くなった状態を指します。
これは単なる見た目の問題ではなく、神経・呼吸・循環・代謝のすべてにブレーキをかける姿勢パターンなのです。

座りすぎと慢性炎症 ― 免疫低下を招く「負の土台」

現代人に多い「長時間の座りっぱなし」と猫背はセットです。
複数の研究で、長時間座位は炎症マーカー(CRP、IL-6など)の上昇と関連することが報告されています。

慢性炎症は、いわば体の中で「ボヤ」がずっと起きている状態。これが続くと、以下のリスクが高まります。

  • 血管の老化(動脈硬化)
  • 代謝異常(2型糖尿病・脂肪肝)
  • 免疫機能の疲弊(常に炎症対応に追われるため)

理学療法士である僕自身のデータ

実を言うと、以前の僕は肥満で脂肪肝があり、肝機能を示すAST、ALT、γ-GTPは基準値を大幅に超えていました。体内が慢性炎症状態だったんです。

しかし、姿勢を意識し、生活習慣を見直した結果、数値は劇的に改善しました。

指標改善前(2024/6/14)改善後(2024/9/12)
AST(肝機能)4625
ALT(肝機能)11943
γ-GTP(解毒)10839

毎日1万歩(本記事執筆時点で260日以上継続)、朝散歩20〜30分、筋トレ、そして何より「正しい姿勢」を意識しました。
血液データの改善は、活動量の増加と代謝改善により、体内の慢性炎症が鎮まった結果だと考えています。
姿勢は、その活動量を左右する「すべての入り口」なのです。

姿勢と自律神経 ― 神経免疫ネットワークの崩壊

免疫細胞は、僕たちの意思とは無関係に動く「自律神経」と密接に連携しています。
特に、リラックスを司る「迷走神経」は炎症を抑える働きがあります。

しかし、猫背(胸椎後弯)の状態では、胸の周りの筋肉が緊張し、交感神経が優位になりやすいことが報告されています。

交感神経優位(ストレス状態)が慢性化すると、以下の影響が出る可能性があります。

  • NK(ナチュラルキラー)細胞の活性低下
  • 粘膜の免疫を司るIgAの分泌減少
  • 全身の炎症持続

つまり、「姿勢を正すこと」は、自律神経のスイッチを適切に切り替え、免疫細胞を正しく働かせるためのスイッチでもあるのです。

呼吸・リンパ循環が止まる?

猫背になると、物理的に「胸郭(肋骨の籠)」が圧迫されます。
すると、最強の呼吸筋である「横隔膜」が十分に動けなくなります。

これが引き起こす問題は深刻です。

  1. 浅い呼吸: 酸素供給が減り、細胞の活性が下がる
  2. リンパの停滞: リンパ液は自力で流れる力が弱く、呼吸による圧力変化(横隔膜の動き)がポンプの役割を果たします。

横隔膜が動かない猫背の状態では、免疫細胞の輸送路である「リンパの流れ」が渋滞を起こします。
姿勢改善は、単なるストレッチではなく、体内循環のデトックスなんです。

姿勢とストレスホルモン「コルチゾール」

姿勢は心ともつながっています。
背中を丸めた姿勢を続けると、脳が「ストレスを感じている」と誤認し、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌しやすくなります。

コルチゾールは短期的には必要ですが、過剰に分泌され続けると、強力な免疫抑制作用を発揮してしまいます。

だすく

「姿勢が悪いから免疫が下がる」というより、「姿勢が心理的・生理的ストレスを高め、その結果として免疫が不利になる」という理解が、プロの視点から見ても正確です。

姿勢と免疫の関係まとめ

経路猫背による変化免疫への影響
自律神経交感神経の過緊張免疫調整機能の低下
呼吸循環横隔膜の可動性低下リンパ循環・酸素供給の停滞
炎症代謝活動量・基礎代謝低下慢性炎症(CRP等)の上昇
ホルモンコルチゾール上昇免疫細胞の働きを抑制
だすく

猫背はこれらを「一括で引き起こしてしまう負のパッケージ」と言えます。

理学療法士の僕が毎日実践している「資産」を守る習慣

僕は「健康は人生を楽しむための土台(資産)」だと考えています。
遺伝性血管性浮腫という持病で入院した経験もありますが、以下の習慣を始めてから6年以上、大きな発作はありません。

  • 毎日1万歩の継続(本記事執筆時点で260日以上連続達成中)
  • 朝散歩20〜30分(セロトニン活性と血流促進)
  • 週数回の筋トレ(姿勢を支える抗重力筋の維持)
  • もち麦・納豆(腸内環境=免疫の7割を整える)
  • 浅煎りブラックコーヒー(抗酸化作用を期待して1日3〜4杯)

今日からできる!免疫を守る3つの「姿勢投資」

特別な器具はいりません。今、この画面を閉じる前にやってみてください。

  1. 30分に1回は立ち上がる
    「座りすぎ」が最大の敵です。立ち上がるだけで背筋は伸びます。
  2. 「降参」のポーズで深呼吸
    両手を挙げて胸を大きく開き、鼻から吸って口から吐く。横隔膜を動かしましょう。
  3. スマホを目の高さに上げる
    首を30度曲げるだけで、首には約18kgの負荷がかかります。顎を引くだけで免疫環境は変わります。

結論:姿勢は最も手軽な「免疫への投資」

「猫背=即、病気になる」わけではありません。
しかし、猫背が招く慢性炎症、自律神経の乱れ、呼吸制限は、確実にあなたの健康資産を削り取っていきます。

僕はダイエットで8kg減量し、肝機能数値を劇的に改善しました。
それを支えたのは、難しい理論ではなく「姿勢を整えて、正しく動くこと」というシンプルな土台です。

健康は、失ってから気づく宝物ですが、姿勢は今日この瞬間から「無料」で変えられる投資です。

さあ、今すぐ背筋を伸ばして、大きく深呼吸してみませんか?
それが、あなたの免疫を守る、確かな第一歩になります。

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